赤と白とロイヤルブルー/今こそおとぎ話がほしい

『赤と白とロイヤルブルー』、Amazon primeで公開された映画を観た。 予告が始まってからずーっとずーっと楽しみにしていて、原作の小説すら映画の後にしようと待っているくらいかなり期待していたのだが、結果として失望することなく楽しめたので本当によか…

重力ピエロ 観た

2009年 「重力ピエロ」観た。 原作は伊坂幸太郎。 学生時代、狂ったように本を読んでいて伊坂作品もほとんど読んでいたが、なぜかこの作品だけは読んでいなかった。映画を観てから、原作を読んだ。 映画は、原作ものとしても、単純に映画作品としても好きな…

神さまになる

たとえばなにもかもを赦すこと。 受け入れること。認めること。包み込むこと。 それができるのが神さまだけならば、 私の夢は神さまになることだ。 でもそれは叶わない。 私は人間で、人間は憎むし、許せないし、受け入れられないし、怒るし、嫌う。 神さま…

ともにあゆむ

毎年、年末年始は急に憂鬱なきもちになってしまう。今年も何もできなかったとか、来年もこれが続くのか、とか。節目は自分自身を省みることが多いので憂鬱になってしまう。 自分の抑うつが寛解してからずいぶん経つが、抑うつの原因である家庭環境は良くなる…

「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」

「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」、観た。公開当時、cmを観て気になるなーと思いながら特に能動的に観ることがなかった。それが、主人公の声優を加瀬さんがつとめているということで!こりゃ観ななとなった。 加瀬さん、私の日常のいろんなところに潜ん…

弱さを愛するということ

妹が福祉系の大学に通っており、このご時世でリモート授業なので、一緒にレポートの議題について考えたり参考書を読んだりして勉強している。 一冊、中学時代から希死念慮を持っていた私にとって、どうしても読まなくちゃならないと思える本があり、妹から借…

「FROG RIVER」

2001年公開、「FROG RIVER」を観た。あんまりにも良すぎて私にとってはわりと革命レベルだったため、これを書きながらめちゃくちゃ興奮している。すっげー。ってなってる。Grasshopper! というさまざまな監督が撮り下ろしたショートフィルムを連載していたDV…

自由が丘で 観た

最近、加瀬亮さんにハマっているので、 彼が絶賛していた現場だった「自由が丘で」に興味が湧いて、アマゾンプライムでレンタルして観た。もう7年前の作品だ。結論から言うと、拍子抜けするくらいすきな映画だった。めちゃくちゃな感動があるわけでもないし…

シンエヴァ 感想2

パリ旧市街での復旧 ・これまでのエヴァンゲリオンが終わって画面暗くなってからマリの鼻歌だけが小さく響いて、それがどんどん近づいてくる(大きくなる)演出がよすぎる ・マリの戦闘は安心して観てられる 不安を感じにくい マリの覚悟と余裕のおかげだな ・…

鈍痛

鬱だったころ、いつも心臓が痛かった。 ナイフで刺されたみたいに、さながら血が流れてるみたいに痛くて泣いていた。 あのころはよく神聖かまってちゃんを聴いていた。というより、聴ける音楽はかまってちゃんくらいなものだった。他の音楽を身体が拒絶して…

シンエヴァ感想(ネタバレあり)

一度観ただけ、とり急ぎ感想を (ネタバレを含みます) シンエヴァによって、エヴァンゲリオンという作品はよりいっそう特別なものになった。本気でそう思うほど、これまでのテレビアニメ版、旧劇場版を含めた終わりにふさわしい作品だった。 ・村の生活につ…

それでも音楽を好きでいたい

鬱が寛解して1年ほど経って、身体的なしんどさや、自殺衝動はほとんどなくなった。 幻聴もなくなったし泣かなくなったし、笑える。けど、別に性格が明るくなるわけでもない。社会に適合できるわけでもなく、相変わらず人間キモ……と他者と関わらず、好きなこ…

花束みたいな恋をした、観た

端的に説明すると、たまたま偶然出会った男女が、趣味が合って仲良くなって恋をして、お付き合いして、環境が変わっていくごとに価値観もズレていってお別れした。それだけのことで、特別なことはなんにもない。多くの人が経験して、忘れていくような。何に…

もうすぐ大丈夫になる

私は友だちがいない。 こんなふうに書くとほんとうに恥ずかしい。23歳にもなって友だちがうんぬんとか恥ずかしい。でも私はほんとにほんとに友だちができない。そしてそれをずーっとコンプレックスに思って生きてきた。 思えば小学校高学年くらいの頃からす…

独りで歩く

最近の父親と母親は一触即発状態が続いている。原因はわかり切っているけど2人がこのまま一緒にいても別れても完全な解決はないような問題で、それをなんとか細い糸を渡るような感覚で繋ぎ止めている。母親の機嫌をとるのも、父親の機嫌をとるのも、ストレス…

笑われながら泣きながら恋をする

鬼龍院翔の「Love Days」MVを見ていたら、自分がリアコしていたときのことが蘇ってきて気づいたら号泣してた。 俳優のオタクをしてた頃、いま思えばリアコだった。当時、本気で気が狂ったかと思うほど好きで、好きすぎて公演の前アナで声を聞くだけで号泣し…

とけない呪いがある

とけない呪いがある。 たとえば、「育て方間違えた」、たとえば、「あんたにはなにもない」、たとえば、「もう話しかけないで」。 数えきれないくらいの呪いがある。でも私はそれを毎日ひとつひとつ数える。丁寧に数える。数えたくなくとも、頭の中に響く。…

もう食べたくない

本当なら小さなかけらを一口ずつ口にいれて、ゆっくりと嚙みくだいて、何度も反芻をして、そうしないと消化できない。現実のあれこれはそんな類のものだ、私にとっては。美味しいものなら名残惜しむように味わって舌の上で転がしたいし、苦いものは他の美味…

夏がくるとかなしい

毎日忙しすぎるのでなにかをまとまって考えることもなくなってきた。朝起きて学校に行って、予備校に行って、もう日付を超えている。さっさと風呂に入って寝たら、またその繰り返して、少ない休みは金を稼いで、あっという間に今年も半分が終わろうとしてる…

「もうやだ、死にたい、何もしたくない」 「何甘ったれたこと言ってんのよ!アンタまだ生きてるんでしょ!だったらしっかり生きて、それから死になさい!」 「いい?シンジ君。ここから先はもうあなた一人よ。すべて一人で決めなさい。誰の助けもなく」 「僕…

くらげになりたい

真っ暗闇に漂うくらげになりたい あなたのように生ぬるい温度のなかで、それにも気づかずに 真ん中をつき刺されても、血を流すこともせず くらげになりたい 綺麗なみんなの顔を見るたびに、自分の汚さを思う みんながいとおしくなるたびに、自分が許せなくな…